エリクソンタイムズ

フリーランスマネージャーとして大阪と東京を行ったり来たりするエリクソンが、読書ログとお金の話、英語、自分の仕事、自分の事について考えたことをまとめています。面白そうなことには全力投球。読書のジャンルは経済、お金、金融が多めです。

「責任感」という武器

私が社会人になるべく就職活動をしていたのは、今からもう12年ほど前。

就職難と言われる時代がほんの少し底を打ち、どちらかと言えば売り手市場でした。

そんな中自分の就職活動はどうだったかと言うと、超ーーーーーーー難。

大学3年生の秋から始めたのに、大学4年の秋になっても1つも内定がない状態。

あれ…私めちゃくちゃ出来ない子だった?と、結構落ち込んだものです。

確かに勉強はあんまりできなかったけど、落第って程の点数ではなかったし、

出席日数だって単位だってちゃんと足りてた。

むしろ体育会の部活のマネージャーまでしてるのに!?なんてしょっちゅう思ってました。

 

そんな私が何とかかんとか1社内定を頂いたのは、大学4年の12月初旬。

もうただただ単純に、「あーニートは免れた…」と安心。

結果その会社に10年勤めたんだから、「運命の会社」だったんでしょう、きっと。

その会社で楽しく10年過ごさせてもらって、

お給料をもらいながらたくさんの経験をさせて頂き、

たくさんの人にかわいがって頂いたな、

と思ったら他が受からなかったことなんてどーでもいいです、本当。

 

でもその受からなかった当時、私が何を思い描いていたかと言うと

「社会ってそんな出来る人ばっかりなの!?私一生働けないのでは!?」ということ。

だから、実際入社したらものすごい試練が待っているのではないかとガクブルでした。

自分のバカさに打ち拉がれたり、泣いたり、逃げたくなったりするんじゃないかと。

私より遥かにいい大学を出た人がたくさんいて、もう私なんてクズ中のクズなんじゃないかと。

そんなことばかり考えて過ごす社会人の日々。

そら自分のバカを恨む日も、泣いた日も、ポカミスで怪談より怖い思いしたこともあったけど、

でも、自分が何かを出来るようになればなるほど

「あれ?そんなに難しい所じゃないね、社会って」という感じ。

自分で社会のハードルを上げまくってただけだったようでした。

 

 

そう思わせる理由というのが、仕事をすればするほど、驚くほど出会う

意外といい加減な人 の存在があるから。

もうね、本当に「え?よくそれでお給料もらえてるね?」って人が多いのです。

私が「え?これでいいの?と思ったいい加減な人たちの代表は下記。

 

  • 外出先と戻り時間を記載するホワイトボードに、毎日毎日同じ行き先を書いて、ずっと会社にいない。
  • やります!って言って全然やらない。
  • 結構な日数があるのに全然提出期限守らない。
  • 質問のメール送っても全く返さないで、あちこちに迷惑をかける。
  • 話が相当いい加減で、後でツジツマが全くあわない。
  • 何もしてないくせにただただエラそう。
  • 仕事を丸投げ。
  • 適当すぎて話が全くまとめられない。
  • 責任感ゼロ。

 

もう細かく言ったらキリがないくらいだけど、こんな人がいっぱいいるわけです。

超ーーーーーーいっぱいいるの!

私驚いた。

本当に驚いたの。

社会人は皆責任感があると思ってました。

自分の仕事に責任感を持って、最後の最後までやりきる人たちばかりなんだと。

そしたら全然違ったわけ!

責任感ないヤツらがすごくいるせいで、責任感持ってやるだけで

「仕事できる!すごい!」とか言われちゃうわけです。

就職活動難航した私からしたら「なんじゃそら」ですよ。

これくらい普通やるだろう!レベルの責任を持ってない人だらけなんだもの!

それでもお給料もらってるんだよなあ…。

なんか逆にすごいなあ…と思っちゃいますよね。

日本てすごい優しい国なんじゃないかなー…とかね。

そしてそんな人たちよりお給料少なくもらってるのを分かっているときの切なさには、

ちょっと笑えてくるね。

 

今後社会に出るであろう大学生の皆さんには、本当に希望を持って頂きたい。

意外といい加減な人だらけだってことを知ってて欲しい。

責任感ってのだけは、若くても備えられる装備だと思うから。

知識や経験は年長者にはかなわないこともたくさんあるけれど、

責任感を持って最後までちゃんとやるってことだけは、

若くても、どんな小さな仕事にでも出来ることだと思う。

1つ1つに責任を持ってやれるっていうのは、ちゃんと武器になるよ。

ちゃんと見ててくれる人がいるから、そこを評価してくれる人たちもいます。

社会人になるとRPGみたいに少しずつ武器を身につけて行くことになるけど、

「責任感」という武器は一番最初に手に入れて、育てて欲しいなと思います。

いい加減な人には、仕事頼まないからねえ。