エリクソンタイムズ

フリーランスマネージャーとして大阪と東京を行ったり来たりするエリクソンが、読書ログとお金の話、英語、自分の仕事、自分の事について考えたことをまとめています。面白そうなことには全力投球。読書のジャンルは経済、お金、金融が多めです。

自分でできるPRはやった方が絶対良いですよっていうお話

いやいや、先々週の今頃から出た熱のせいで先々週は一週間病気になってしまっていました。

年齢のせいなのかタチが悪かったのかわからないけど、まあ長引きましてね…。

やっと先週末から本調子になってきたところです。

 

 

さて、今日はPRについて思うところを書いておこうと思います。

私は10年ほど広告代理店に勤めて会社を辞めたのですが、広告代理店に在職当時からどうも腑に落ちないことがありました。

というのは、私のいた広告代理店ではPRはPR会社に一括依頼で、社内ハンドリングができなかったということです。

大手の会社なんかはPR部隊も社内にあるのでそんなことはないと思いますが、中小くらいだとPR部隊を社内に持っている代理店はあまり多くないように思います。

会社にいた頃、私は営業職をしながらPRと広告の連動性こそ重要なことだと思い、「PR部隊を社内で持たせてほしい」と訴えたことがあったのですが、「それは得意なところに頼めばいいじゃん」という上司の一言で一蹴。

でも絶対持っておいた方が会社のためにはなったはずだと、今でも思っています。

それくらい、今はPRをやらないとダメな時代なんですから。

 

現代のように情報が溢れまくっている今、正直広告だけでは全く意味をなしません。

広告は広告であると一般消費者もわかっているはずですし、広告であると分かった時点で「広告なんだったらいいよ」と拒否反応さえ示されちゃっていると思います。

だから、現代においてはPRは本当に大事なことなのです。

しかも、超さりげなく、超いいものっぽく見せるPRが。

その昔流行った「ステマ」によって、今は多くのものに「広告」と入れなくてはいけなくなってしまったのですが、PRに関しては未だにPRとは入れなくてもOK。

だから、自然と番組や記事なんかにスルーっと入ってきて、「へー、良さそう」と思わせる力を持っているのがPRなのです。

 

そもそもPRと広告の違いとはなんぞや、と思った方もいるかもしれませんのでご説明しますね。

 

広告とは…

お金を払ってスペースや時間を広告代理店を介して自分たちで買って、自分たちの広告素材をメディアに渡して露出をしてもらうもの。

広告料金は高いものの、買っているものなので、OA日や掲載日などをほぼ確実に狙って出すことができます。(コントロール可能)

*ほぼ、と書いたのは、テレビや新聞などの場合、急なニュースによって掲載を見送られるパターンもあるからです。雑誌は確実に掲載されます。

 

PRとは…

情報を発信することでメディアに気づいてもらい、メディアに取り上げてもらうもの。

料金は安いですが、メディアに気づいてもらえない限り掲載されることもなく、必ず載るとは言えません。(コントロール不可)

PRの場合の料金というのは、PR会社に頼んでいた場合にはその作業依頼料やリリースの制作費、発送料など実働作業量を指します。

 

ざっくり言うとこういうことです。

お金が潤沢にあるところは両方合わせて実施しているのが普通です。

しかも、広告を出す事でサービスとして誌面などに組み込まれる事もあり、広告をたくさんやっているとPRに連動する事も多くなります。

ただ、当然莫大にお金がかかるのでそんな合わせ技をできるのはナショナルクライアントレベル。

じゃあ広告だけをやりたい!と一発小さく広告を打つところもありますが、正直お金の無駄かなというほど、今の時代には効きません。

広告だけやるならものすごい花火を打ち上げないとダメです。

1000万予算があると言われても、手持ち花火の華やかなものくらいでしょうか。

PRについては広告をやるほどお金がないけど、でも情報発信はしたいのでします、というところがやる事もありますし、PRを戦略的にやる事で広告より良い効果で情報伝播を狙うところもあるので、ここら辺は結構ブランドによります。

 

広告をするにもPRをするにも、まあ何をするにもお金ってかかるんですよね。

どこの担当者もここに本当に悩んでいます。

やってもやらなくても同じかもしれないなら予算削除だー!なんて急に無くされちゃうことも多々。

広告屋の時分にはこれで何度泣いた事かわかりません。

 

 

商品はある、自信もある、でもお金がない。

広告もできない、PRもできない、じゃあもうダメなの!?

 

なんて思っている方は多いと思いますが、自分たちでできることはあります。

それは自分たちのメディアを使ってPRをすること。

自分たちのメディア、それは今では「オウンドメディア」と言われますが、つまりは自分たちのHPやブログ、FB、インスタなどのことを指します。

多くの会社が今では自分たちのウェブサイトも持っていると思うのですが、ここを活用しきれていないところは非常に多くあります。

情報が全然変わらず、会社の人の顔も見えないようなウェブサイトを構えているところは、正直それだけでは紙の会社案内と一緒です。

今は自分たちで発信しないと本当にダメ。

ブログやFB、インスタ、LINE@など、自分たちで自分たちのブランドを生きているように見せることがとっても大事なのです。

 

・・・でも、これもできないところがとっても多いのも事実なのです。

必要性はわかっている方がとても多いのですが、これってものすごい大変なことなんですよね。

ブログの更新、FBの更新ってコメントがつくまで、「いいね!」がつくまでが本当に大変じゃないですか。

だから、続けられないところがほとんどです。

しかも、それ専用の担当者もつけられないところがほとんどなので、他の業務に忙殺されて、やれなくなっちゃうんですよね。

これが、広告代理店にいながらして本当に悲しいところでした。

料金を頂いて代わって差し上げられるなら代わってあげたいくらいだったのですが、それくらいなら社内でできるだろう!と上司に言われてダメなケースばかり。

広告代理店側としても、作業量がかかる割にたくさん請求もできない業務なので受けられませんでした。

大事なことなのにやれなくて、本当に残念で、無念でした。

 

自分たちでPRをしないとどうなるかというと、その先広告を打ってもPR業務を頼んでも、意味がないということ。

すごい綺麗な花火が打ち上がったのに、ウェブサイトを見に行ったら綺麗なんだけど紙の会社案内しかなかったらめちゃくちゃ残念じゃないです?

そこで購入意欲ってわかないですよね。

逆に、小さい花火なんだけど気になって見に行ったら、決して綺麗ではないけどブランドに対する愛がたくさん詰まった情報がたくさん入っていると、購入意欲は多少出ますよね。

そういうことなんです。

企業だけでなく、個人起業家も同じことなんですよ、これって。

大変なんだけど、自分でできるPRで情報は発信し続けた方が、その人の生命力を感じることにつながります。

自分でできるPRは、植物を育てるのとよく似ているように思います。

芽が出ないかもしれない、なかなか育たないかもしれない。

でもお水を熱心にあげればいつか花が咲くかもしれないし、実もつけるかもしれません。

育むのをやめたら、枯れちゃいます。

日々の業務でいっぱいいっぱいでも、是非育てることをやめないでほしいと思います。

もし自分では育てられないのであれば、そこにお金を払ってでもする価値はあると私は思っています。

子育てだって、一人でするものではないのですから。

 

一人で悩んで困っている人には、この辺を是非教えて差し上げたい。

一緒に育てましょう!って言ってあげたいなとよく思っています。

これからもっともっとそういう人に出会えたら良いなあ。