【エッセイが読みたかったから】怒涛の虫 by西原理恵子
昔からエッセイ好きなんですよ。
その人の考え方がぎっしり詰まっているじゃないですか。
人の話を聞くのも大好きだけど、相槌を打たなくて良いし、自分の勝手で読めるというのがエッセイの良いところ。
特に、テーマはあるものの、ただ垂れ流すように書かれている文章とかが好きです。
最近はブログなどもありますので、ある種そういうものは簡単に読めるようになりましたが、
やはりプロにはプロの文章があるわけで、書籍として発売されているものはしっかりしてますよね。
で、なんか面白いエッセイないかなあと思って、「面白い エッセイ」で検索して、まあこれでいいかと思って読んだのがこれでした。
西原さんのことは存じておりましたが、特に興味があったわけでもなく、ただただアマゾンのレビューを元に。
正直言うと、エッセイとしては化石のようなものでした。
だって刊行が1993年なんだもの。
23年前に今のスマホだブログだなんて想像できなかったでしょうね、っていうくらい昔。
今だったらブログの一記事のような感じの軽さです。
今のそこらへんのブロガーの方がよっぽど頑張って文字書いているよねってくらい。
それがサンデー毎日で連載されてたっていうんだから、やはり23年前というのは今に比べたらだいぶ色んなことが楽だったんじゃないかなと思います。
とはいえ内容は読み進めれば読み進めるほど、バカらしくも楽しく読めます。
西原さんてこんな感じの人なのねという人柄さえ溢れ出ていました。
そうそう、こういういい加減なものが読みたかったのっていう感じ。
ですので一時間半くらいで読み切ってしまいました。
そんな一冊の中で気になった一文はこちら。
バクチは出世の早道です
西原さんは麻雀大好きなんだそうで、麻雀の話もよく出てきます。
ワタシはバクチはしないし、むしろ無駄なお金の使い方だなあと思っているタイプだけど、
そういうお金の使い方ができる人をほんの少しだけすごいと思うのも本音です。
溜め込んでてもねえ。
増えないじゃないですかお金って。
だからと言ってバクチでっていうことじゃないんだけど、バクチに使えるくらいお金のことを軽めに見れるっていいなあと思うんですよね。
ワタシはちょっとしたトラウマ的なものもあり、お金のことを軽く考えられない症候群なもので…。
とはいえ、金は天下の回りものっていうくらいですから、もうちょっとぐるぐる回す方に注力したいのが本音です。
バクチで使ったお金かもしれないけど、結局こうして23年後の私も知っている西原理恵子でいるんだから、
いいお金の使い方をしてるのねえ、きっとなんてぼんやり思ったのでした。
2016年の1冊目にしてはあっさりと読めたのでよかったよかった。
今年は何冊読めるかなー。