エリクソンタイムズ

フリーランスマネージャーとして大阪と東京を行ったり来たりするエリクソンが、読書ログとお金の話、英語、自分の仕事、自分の事について考えたことをまとめています。面白そうなことには全力投球。読書のジャンルは経済、お金、金融が多めです。

【大宮エリーフェア開催】思いを伝えるということ by大宮エリー

一冊前に読んだ「生きるコント2 by 大宮エリー」が面白かったので、その延長ということで大宮エリーフェアが開催されました。(私の中で)

生きるコント2を読んだので、「生きるコント1」と一緒に、「思いを伝えるということ」の2つを依頼して、

先に来たのが「思いを伝えるということ」だったのでこちらを先に。

 

www.amazon.co.jp

 

ちなみに、私実は本はあまり買わない派です。

お金がもったいないとかそういうことじゃなくて、買うのはいいんですけどそのあと溜まっていくのが嫌いなんですよ。

残念ながらお家も広くないですし、同じ本を2度読むことはほぼありませんので、図書館をフル活用しています。

最近は図書館の予約もオンラインでできるので、今回もオンラインでポチッと頼んだのでした。

便利な世の中ねえ。

よっぽどのことでない限り急いで読みたいということもないので、私はどれだけ待っても問題ない派。

書店で確かめてからポチッと予約をする場合もありますが、ほぼ中身は見ず、アマゾンのレビューだけで選んだり、

よかったよという人の声を頼りに選んでいます。

 

で、「思いを伝えるということ」。

「生きるコント2」が面白エッセイだったので、これもエッセイ調に大宮エリー自身の仕事観などが書いてあるのかなと思いきや全然違うものでした。

大宮エリーの個展(?)で発表されたものに、大幅増筆をしたものだとのこと。

それぞれの詩のような、メッセージのようなものの後に、それに紐づけられた物語が続いていました。

何を伝えたいか、ということを考えるときっとみんな違う意見になる内容だと思います。

でもおそらく、みんな何かしら響くのではないかなと。

そんな中で私が響いたのが「ドアと鍵」というタイトルのものでした。

 

「立ちはだかるドア」

突然目の前に

立ちはだかるドア

人生には何度もこのドアが立ちはだかる

その度に、私たちは

途方にくれるのです

開けるべきか

開けざるべきか

でもこれは

開かねばならないドアなのです

誇りを外に振りはらい

風通しを良くして

次のステップへ、進むのです

人生は、あなただけに用意され

あなたが自分でつくりあげる

あなたのためだけの物語

あなたが主役の物語だから

そのドアを開けないと

次の章に行けないのです

嵐の章もあるでしょう

悲しみと苦悩の章もあるでしょう

通りたくない章も

待っているかもしれません

次のドアを開けたら絶望が

待っているかもしれない

でも、そのとき開けずに

やり過ごすと

予測のつく安心感はありますが

退屈な物語になってしまいます

仮にやり過ごしても

このドアはまた必ずあなたの前に

現れることになっています

その度に、開けるの?開けないの?と

問うのです

人生の局面や節目というのは

このドアのことだから

だから何があっても

今が辛くても

深呼吸して自分の人生のドアをどんどん開けて行けば

きっと歓喜の章だって

きっと奇跡の章だって

やってくるはずだと思うから

 

人生には何度も

このドアが立ちはだかる

その度に、私たちは途方に暮れるのです

開けるべきか

開けざるべきか

でもこれは

開かれねばらならないドアなのです

 

自分で作る物語として

人生を見てみれば

たとえ苦悩の章であっても

たとえ悲しみの章であっても

その出来具合に感動し

または、その悲劇具合を

面白がることができるかもしれない

だから安心してその扉を開けて、

知らない世界を見て欲しい

きっとそこには光があふれ

あなたはきっと息を飲む

そうして、なんだ、

今こんなに戸惑っていること

立ちすくんで躊躇していること

懐かしく思うでしょう

 

 

なんだかね、グッときたんだね。胸に。

考え方としては同じことを思っているんだけど、こうして言葉にされた時に、

改めて自分に刺さってくる感じがしたのでした。

 

私は今、実はそんなに楽しい扉の中にいないと思っています。

会社をやめて、フリーでお仕事もさせていただけて、もちろんありがたいことではあるんだけど、

そういう中にでも辛いことはやっぱりあって、

雨こそ降ってないんだけど、強風が吹いててその中を歩いていかなくてはいけない感じ。

立ち止まることの方が辛いから、強風の中を歩いています。

いつかどこかでその風が止むこともわかっていて、その風が急に止まった時に、

新しい自分に出会えるのもわかっているから歩いているとも言える。

今は風の中で歩く練習をしているのかなあ。

 

人生の中では色んな時期があって、今のこの風の中を抜けたらきっと、また新しい力を身につけているはず。

だからこの「立ちはだかるドア」の後の「鍵」という詩も刺さりました。(長いので割愛)

次の扉を開ける鍵は、すでに持っていたり、急に持たされたり、忘れていたところから引っ張り出すこともあるけど、

目の前に来ている扉を開けないという選択肢はないんだなあって。

 

今年はとにかく自分を磨いたり、鍛えたりして内側へ掘り下げていく事になるだろうと思っていたけど、

この記事を書いていて改めて、「今、私は風の中にいるのか」と思いました。

決して楽ではないけれど、人というのはいつも、どういう状況でも、良くも悪くも「慣れるもの」。

今はこの風の強さに負けそうで、歩くのも嫌になってて、内心もう泣いてるけど、

もう少しこの風に慣れないといけないんだな。

こういう日々があることで、次の風の中は、今より楽に歩けるはずなんだから。

昨日一緒に仕事をしているパートナーに「年々図太くなるものよ」と言われたけど、

図太くなるっていうのはこういう事か。

じゃあ、しょうがないな。